なんと2024年は、カイン(カレン)族新年の祝日が2回もあります。昨年の2023年は1度もカイン新年がありませんでした。2022年を振り返ってみると、カイン新年が2回ありました。どういうことかというと、カイン暦に基づいているからなのでした。今年は祝日が多くなって嬉しいですね。
毎年、カレンダーには載らないのですが、直前になって発表される祝日がふたつあります。ヒジュラ暦によるイスラム犠牲祭(Eid ul Adha Day)とヒンドゥー暦によるヒンドゥー祝日(Diwali / Deepavali Day)です。
現時点では未定ですが、毎年必ず、祝日になります。
2024年のイスラム犠牲祭は6月17日頃、ヒンドゥー祝日は11月1日頃と思われます。
追記:2024年のイスラム犠牲祭は6月18日(火)と発表され、祝日になりました。
2024年のミャンマー祝祭日
1月4日(木) | 独立記念日 (76周年) | Independence Day လွတ်လပ်ရေးနေ့ |
※ 1月11日(木) | ※ カイン新年 (カイン暦 2763年) | Kayin New Year Day ကရင်နှစ်သစ်ကူးနေ့ |
2月12日(月) | 連邦記念日 | Union Day ပြည်ထောင်စုနေ့ |
3月2日(土) | 農民の日 | Peasant's Day တောင်သူလယ်သမားနေ့ |
※ 3月24日(日) | ※ ダバウン満月 | Full Moon Day of Tabaung တပေါင်းလပြည့်နေ့ |
3月27日(水) | 国軍記念日 | Armed Forces Day တပ်မတော်နေ့ または တော်လှန်ရေးနေ့ |
※ 4月13日(土)~ 21日(日) ーーーーー ※ 4月13日(土)~ 16日(火) | ※ ミャンマー新年の休日 ーーーー ※ 水かけ祭り | Myanmar New Year Holiday မြန်မာနှစ်သစ်ကူးရုံးပိတ်ရက် ーーーーー Water Festival(Thingyan) သင်္ကြန် |
4月17日(水) | ミャンマー新年 (ビルマ暦1386年) | Myanmar New Year Day မြန်မာနှစ်သစ်ကူး |
5月1日(水) | 労働者の日 (メーデー) | Labor Day အလုပ်သမားနေ့ |
※ 5月22日(水) | ※ カソン満月 | Full Moon Day of Kason ကဆုန်လပြည့်နေ့ |
7月19日(金) | 殉難者の日 | Martyr's Day အာဇာနည်နေ့ |
※ 7月20日(土) | ※ ワーゾー満月 | Full Moon Day of Waso ဝါဆိုလပြည့်နေ့ |
※ 10月16日(水)~ 18日(金) | ※ ダディンヂュ満月 | Full Moon Day of Thadingyut သီတင်းကျွတ်ပွဲတော် |
※ 11月14日(木)~ 16日(土) | ※ ダザウンモン満月 | Full Moon Day of Tazaungmone တန်ဆောင်မုန်းပွဲတော် |
※ 11月25日(月) | ※ 国民の日 | National Day အမျိုးသားနေ့ |
12月25日(水) | クリスマス | Chiristmas Day ခရစ်စမတ်နေ့ |
※ 12月30日(月) | ※ カイン新年 (カイン暦 2764年) | Kayin New Year Day ကရင်နှစ်သစ်ကူးနေ့ |
※ 毎年、日付が変わります。
ミャンマーの暦は西暦と伝統的なビルマ暦の両方が用いられています。
カレンダーを見てみると、西暦を基本とし、ビルマ暦も併記されていることに気づくでしょう。
月の満ち欠けに由来するビルマ暦は、西暦になおすと日付が毎年変わってしまいます。
ミャンマーの祝祭日も西暦とビルマ暦に基づく両方が混在しているため、ビルマ暦からくる祝祭日は毎年、日付が異なるので注意が必要です。
ミャンマーの祝祭日の由来
1月4日(木)独立記念日 / 76周年
1948年、イギリスから独立した日。
1月11日(木)カイン新年
カイン暦2763年。カイン暦に基づくカイン族の新年。
2月12日(月)連邦記念日
イギリスから独立する前年の1947年2月12日シャン州パンロンにて、アウンサン将軍と少数民族の代表者が会議をし、少数民族の自治権を認め、ビルマ族との連邦国家として独立することに合意し協定に調印した日。
3月2日(土)農民の日
ミャンマーは農業国で多くの人が農業に従事しています。その農民たちを感謝し敬う日です。
1963年から1月1日を農民の日としていましたが収穫時期と重なるため、1965年より3月2日に変更されました。
なぜ3月2日になったかというと、1962年3月2日に革命評議会が政権を握り、その後、農民の生活向上を目的とし改革を実行したことから、政権を樹立した日が選ばれたそうです。
3月24日(日)ダバウン満月
ビルマ暦、第12月・ダバウン月の満月のお祭り。
砂で仏塔を作るお祭りがおこなわれます。
3月27日(水)国軍記念日
1945年3月27日、アウンサン将軍が指揮するビルマ国軍が日本占領軍に一斉蜂起した日。
4月13日(土)~ 21日(日)ミャンマー新年の休日
新年を迎えるまでの数日間、水をかけあってその年の穢れを流します。
2024年の水かけ祭りは、4月13日(土)~ 16日(火)まで。
4月17日(水)ミャンマー新年 / ビルマ暦1386年
ビルマ暦の第1月、タグー月にミャンマーの新年を迎えます。
5月1日(水)労働者の日(メーデー)
世界的な労働者の日、メーデーは祝日に。
5月22日(水)カソン満月
ビルマ暦、第2月・カソン月の満月の日、ブッダが誕生・入滅・悟りを得たことを祝います。
菩提樹の下でブッダが悟りをひらいたことから、この日には菩提樹に水をかける習わしがあります。
7月19日(金)殉職者の日
1947年7月19日、イギリスからの独立を導くアウン・サン将軍を含む9人が、政敵により暗殺されたことを追悼する日。
7月20日(土)ワーゾー満月
ビルマ暦、第4月・ワーゾー月の満月の日から雨安居に入ります。
雨安居とは本格的な雨季の3ヶ月間のことで、その間、僧侶は修行に励み、在家仏教徒も戒律を守る努力をし、慎ましやかな生活を送ります。
10月16日(水)~ 18日(金)ダディンヂュ満月
ビルマ暦、第7月・ダディンヂュ月の満月をもって雨安居が明けます。
天界での説教を終えて地上に戻ってくるブッダの足元を明るく照らすため、夜には各地で灯明祭がおこなわれます。
10月17日(木)が満月。
11月14日(木)~ 16日(土)ダザウンモン満月
ビルマ暦、第8月・ダザウンモン月の満月の日までに、僧院に袈裟や日用品などをクリスマスツリーの飾り付けのようにくくりつけて寄付をします。
11月15日(金)の満月の夜にも灯明祭がおこなわれます。
11月25日(月)国民の日
イギリス植民地時代の1920年、学生による反英ストライキを記念して、毎年、ダザウンモン月の黒分10日を「国民の日」としています。
12月25日(水)クリスマス
キリスト教徒が祝うクリスマスの日で、ミャンマーの教会では礼拝がおこなわれます。
12月30日(月)カイン新年
カイン暦2764年。カイン暦に基づくカイン族の新年。
振替休日制度は2020年に導入されましたが、2022年からなくなりました。
また、2018年から1月1日と12月31日が祝日になりましたが、今年、2024年より両日とも撤廃され祝日ではなくなりました。
西暦2024年のビルマ暦(1386年)
発表されているところまでの西暦2024年ビルマ暦をお伝えします。
最新の暦が分かり次第、加筆したいと思います。
第1月 ダグー Tagu တခူး
2024年4月9日~5月7日(満月:4月23日)
第2月 カソン Kason ကဆုန်
2024年5月8日~6月6日(満月:5月22日)
第3月 ナヨン Nayon နယုန်
2024年6月7日~7月5日(満月:6月21日)
第4月 ワーゾー Waso ဝါဆို
2024年7月6日~8月4日(満月:7月20日)
第5月 ワーガウン Wagaung ဝါခေါင်
2024年8月5日~9月2日(満月:8月19日)
第6月 トータリン Tawthalin တော်သလင်း
2024年9月3日~10月2日(満月:9月17日)
第7月 ダディンジュ Thadingyut သတင်းကျွတ်
2024年10月3日~10月31日(満月:10月17日)
第8月 ダザウンモン Tazaungmon တန်ဆောင်မုန်း
2024年11月1日~11月30日(満月:11月15日)
第9月 ナドー Nadaw နတ်တော်
2024年12月1日~12月29日(満月:12月15日)
第10月 ピャードー Pyatho ပြာသို
2024年12月30日~2025年1月28日(満月:1月13日)
第11月 ダボドゥエー Tabodwe တပို့တွဲ
2025年1月29日~2月○日(満月:2月○日)
第12月 ダバウン တပေါင်း Tabaung
2025年○月○日~○月○日(満月:○月○日)
※ 英語表記は現地での一般的な綴りを記し、カタカナ表記はビルマ語の発音に合わせました。
ビルマ暦の詳細については、こちらをお読みください。
歳時記や季節も解説しています。
最終更新日:2024年6月19日
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