ミャンマー日記
Myanmar Diary
カメラ片手に、ミャンマーを歩くのが好き。
それは何年経っても飽きることがない。
よくもまぁ、いつまでも楽しめるものだと我ながら思う。
光の美しい時間帯をねらって撮影するのは稀で、今日はどんな出会いがあるかなという好奇心がまさっている。
知った場所でも楽しく、いつもキョロキョロ、新たな一面を発見しては喜んでいる。
はじめて行く場所は言うに及ばず、高揚感が半端ない。
いずれにしろ、ミャンマーにいる時はずっと幸せな気分になれる。
どうしてこんなに楽しいのかな？ それはまだミャンマーのことを理解できていないからなのだろう。
知っているようで知らないことが次々と現れ、いつまでも新鮮な気持ちでいさせてくれる。
これらの写真は、ある日、心が揺れ動いた瞬間にシャッターを押した私のミャンマー日記。
日記といっても、見られて困るものはなにひとつありません。
どうぞ気軽に共有してください。
コーヒーにライムがミャンマー流 / Coffee and lime is the Myanmar way
2015 / Kyaukpadaung, Mandalay Region
割れた窓から笑顔 / Smiling through a broken window
1996 / Namhsan, Shan State
ミャンマーの猫３兄弟 / Three Cat Brothers in Myanmar
2016 / Yangon
その笑顔がたまりません / Love that smile
2015 / Natmauk, Magwey Region
人力観覧車はお祭りで人気のアトラクション / Human-powered Ferris wheel is a popular attraction at festivals
1996 / Yangon
ブッダも眼鏡が必要だったのかな / Buddha needed glasses too?
2011 / Shwemyetman Pagoda, Bago Region
ペアルックでお参り / Wearing the same clothes to worship
2020 / Mingun, Mandalay Region
お買い物 / Shopping
1996 / Hsipaw, Shan State
木の電柱 / Wooden utility pole
2014 / Loikaw, Kayah State
振り向く猫 / A cat that turns around
2011 / Kalaw, Shan State
木が３本 / Three trees
2019 / Yangon
相席 / Sitting together
2019 / Yangon
田園を走る / Driving through the countryside
2014 / Loikaw, Kayah State
ハケを売る少年 / The boy who sells brushes
1994 / Yangon
茎から繊維が取れるパドンマという種類のハス / A species of lotus called Padomma that produces fibers from its stems
2013 / Salin, Magwey Region
仏教遺跡バガンで夕日が沈むのを待つ / Waiting for sunset at a Buddhist ruins in Bagan
2015 / Bagan, Mandalay Region
花を持った男の子 / Boy with a flower
1996 / Namhsan, Shan State
モニュメント / Monuments
2014 / Paan, Kayin State
日傘は必須アイテム / Parasol is must
2019 / Yangon
気持ちのいい牛車道 / A pleasant ox cart path
2011 / Yangon
51番通りの看板 / Sign on 51st Street
2019 / Yangon
音符のような鳩 / Pigeons as musical notes
2019 / Yangon
ドリアンの香りの中で
In the scent of durians
1996 / Yangon
ミャンマーの「インジン」という花は「沙羅双樹」と日本語訳されるが全く違うもの / Myanmar’s "ingyin" flower is translated into Japanese as “saul (sarasoujyu)”, but it is completely different
2019 / Yangon
ドアの隙間から覗いてみた / Peeked through the doorway
2019 / Yangon
夕暮れ時 / Evening twilight
1996 / Yangon
丸い教会 / Round church
2014 / Pekon, Shan State
メインイベントのラウェイ選
/ Lethwei players in the main event
2019 / Yangon
参拝へ / Going to worship
1996 / Bago
日本の車両、試運転じゃなく活躍中 / Japanese train cars, not on trial, in active service
2019 / Yangon
夕陽 / Sunset
2015 / Natmauk, Magwey Region
朝の風景 / Morning Landscape
1996 / Yangon
寒くなってきましたね / It’s getting colder
2014 / Mindat, Chin State
母の愛 / Mother’s Love
2004 / Yangon
小学校で兄の授業終わりを待つ妹 / A sister waits for her brother to finish his class at an elementary school
1996 / Namhsan, Shan State
大きな木の下の家に暮らせたら幸せだろうな / I'd be happy to live in a house under a big tree
2005 / Yangon
シュエダゴンパゴダで好きな場所 / My favorite place in Shwedagon Pagoda
2004 / Yangon
雑誌を借りてきた少女 / The girl who borrowed the magazine
1996 / Namhsan, Shan State
アウンサン将軍が描かれた新1000チャット紙幣 / New 1,000 kyat banknote with General Aung San
2020 / Yangon
あちゃ〜修復しちゃったのね / Oh no, it's been restored
2020 / Phowintaung cave, Sagaing Region
どこに何があるか天才的な記憶力を発揮する薬屋 / A drugstore with a genius memory for where to find things
1996 / Yangon
商品棚の中で寝てもいいお店 / Store where it's okay to sleep in the shelves
2020 / Yangon
車道でも寝る / Sleep in the driveway
2019 / Yangon
移動式たばこ・キンマ屋 / Mobile cigarette and betle shop
1996 / Yangon
ミャンマーにもクレヨンしんちゃんが / Crayon Shin chan in Myanmar
2020 / Yangon
リスの大ジャーンプ / Squirrel’s Big Jump
2020 / Inwa, Mandalay Region
子守りしながら遊ぶ / Playing while babysitting
1996 / Namhsan, Shan State
猫と散歩 / Walking with a cat
2020 / Yangon
有名な僧正の説法会は終わったけれど、ありがたいからそのまま / The famous monk's preaching session is over, but the grateful poster is still there
2020 / Yangon
ラクダとキス / Kissing a camel
1996 / Yangon
立派な二階建ての巣箱 / A magnificent two-story birdhouse
2020 / Yangon
だるまちゃんのライター置き / Daruma’s lighter place
2020 / Yangon
普段から民族衣装を着る女性 / A woman who usually wears traditional clothes
1996 / Namhsan, Shan State
食事をくれる人を知っている / They know who will feed them
2011 / Kalaw, Shan State
嗜好品のキンマ・タバコ屋の看板ねこ / Lucky cat in a betle and cigarette shop
2020 / Yangon
シンプルな台所 / Simple Kitchen
2015 / Lahe, Sagaing Region
ヒンドゥーのお祭で見かけた素敵な帽子をかぶるダンサー / Dancers wearing nice hats at a Hindu festival
2020 / Yangon
年季の入ったクリーニング屋の看板 / Old signboard of a laundry store
2019 / Yangon
お祭りの日の楽団 / Music band on a festival day
1996 / Namhsan, Shan State
眠い時は寝る / When he's sleepy, he sleeps
2020 / Yangon
頭上注意 / Attention on the head
2020 / Yangon
当時の国旗を持つ / Holding the flag at the time
1996 / Namhsan, Shan State
南インド・タミル系の家の前に描かれていた絵 / A painting in front of a house of South Indian Tamil origin
2020 / Yangon
また行きたくなるお店 / A place to go back to
2019 / Yangon
寝釈迦仏の前でお昼寝 / Napping in front of the Reclining Buddha
1996 / Bago
タクシーの中の花 / Flowers in a taxi
2020 / Yangon
「出家した時のものだよ、中央が私さ」というヒンドゥー教徒のおじさん家に飾ってあった家族写真。その後も何度も出家したとか
A family photo in the home of a Hindu man who said, "That's me in the center, when I became a buddhist novice” He's been a monk many times after that
2020 / Yangon
牛車の車輪跡はどこまでも / The wheel tracks of the ox cart go on forever
2005 / Bagan, Mandalay Region
線路は続く / The tracks continue
2016 / Yangon
もうすぐ出番 / Almost on the clock
2015 / Yangon
ヤンゴン川のカモメのように飛べたらいいな / I wish I could fly like a seagull on the Yangon River
2019 / Yangon
とてもお世話になった写真屋 computer
移店してもうここにないのが寂しい
The photo shop “computer” that was very helpful to me. I'm sad that it's not here anymore because the shop moved
2019 / Yangon
青い空、白い雲 / Blue sky, white clouds
2014 / Yangon
お母さんと茶摘み / Picking tea leaves with his mother
1996 / Namhsan, Shan State
ミャンマーの地獄絵 / Hell paintings in Myanmar
2004 / Yangon
大きな木の下は遊び場にもってこい / Under the big tree is a good place to play
2005 / Bagan, Mandalay Region
列車が到着したら物売り少女の出番 / When the train arrives, it's time for the peddler girl
1996 / Thazi, Mandalay Region
ミャンマー仏教は8曜日、ヒンドゥー教は9曜日？ / Eight days of the week for Myanmar Buddhism, nine days of the week for Hinduism?
2019 / Yangon
カセットテープで音楽聞きたいな / I want to listen to music on a cassette tape
2016 / Yangon
タナッカー・ボーイズ / The Thanaka Boys
2012 / Yangon
シャボン玉だよ〜
またみんなで遊びたいね / Soap bubbles ! To play together again
2011 / Yangon
Happy Easter
2015 / Yangon
喫茶店の看板娘 / The pretty girl of the tea shop
1996 / Namhsan, Shan State
木の上で読書 / Reading in a tree
2017 / Nyaung Oo, Mandalay Region
イスはいらんかね〜 / Do you need a chair?
2018 / Yangon
信号がなくてもおじいちゃんと一緒なら安全 / Even if there's no traffic light, safe with grandpa
1996 / Yangon
稲刈りする母親を待つ少女 / A girl waiting for her mother to harvest rice
2015 / Yangon
托鉢に来られる僧侶との関係性が羨ましい / I envy the relationship with the monks who come to religious mendicancy
2017 / Yangon
バガン遺跡の中で遊ぶ少年 / A boy playing among the Bagan ruins
1996 / Bagan, Mandalay Region
コロニアル建築 / Colonial architecture
2019 / Yangon
お寺でお昼寝 / Taking a nap at the temple
2020 / Yangon
かごを運ぶ男性 / Man carrying a basket
1996 / Bago
スーレーパゴダが見える窓 / Window with a view of the Sule Pagoda
2019 / Yangon
移動は小舟で / Transportation by small boat
2014 / Inle Lake, Shan State
何度も出会った人 / I've met him many times
1996 / Namhsan, Shan State
ブーゲンビリアはビルマ語でセックーパン、紙の花という意味 / Bougainvillea is the Burmese word for “Sekupang”, meaning paper flower
2016 / Yangon
鏡に映る夫婦の写真 / Picture of a husband and wife reflected in a mirror
2014 / Loikaw, Kayah State
ジャスミンの花売り / Jasmine flower vendor
1996 / Yangon
大好きなおばあさんと / With my favorite grandmother
2005 / Mudon, Mon State
街の散髪屋 / Street Haircut shop
2018 / Yangon
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ミャンマー歳時記
One Year in Myanmar
自然の変化に逆らうことなく１年を過ごすミャンマーの人たち。カレンダーは西暦だが、伝統時なビルマ暦である月の満ち欠けに沿った太陰太陽暦も根付いており、曜日や日付にとらわれない独自の生活時間も送られている。例えば雨安居の期間、学校は日曜日が休みではなく布薩日が休みになる。
ひと月に一度は祭りや儀礼がおこなわれるのだが、それらは満月の日に催されることが多く、８割以上が敬虔な仏教徒ということもあり、ほとんどが仏教行事に関連している。けれど堅苦しさとは無縁でとても楽しそう。
毎月なにかしらワクワクするような行事があって、ミャンマーの１年はあっという間に過ぎていく。
ミャンマーの季節
暑季 ダバウン月、ダグー月、カソン月、ナヨン月
雨季 ワーゾー月、ワーガウン月、トータリン月、ダディンジュ月
乾季 ダザウンモン月、ナドー月、ピャードー月、ダボドゥエー月
第１月 ダグー月（３月から４月頃）
「ダジャンまたはティンジャン」と呼ばれる水かけ祭り。
大晦日まで水をかけあい１年の穢れを落とす。
ヤンゴン
第１月 ダグー月（３月から４月頃）
ダジャンで水をかけあいながら「雨が降らないかな」と言うのが枕詞。
この時期に咲くミャンマー人が愛してやまないパダウは雨の降った翌日にしか花を咲かせないから。
そして、たった１日で枯れてしまう。
パダウが咲くといたる所に飾られ、あたりは山吹色に染まる。
マンダレー地域チャウパダウン
第１月 ダグー月（３月から４月頃）
ダジャンの楽しみのひとつといえばその一年の出来事や政府に対する不満をラップ調で歌う「タンジャ」だろう。
１９８８年以降、政府によって禁止されていたが民主化以降再開された。
ヤンゴン
第１月 ダグー月（３月から４月頃）
新年の日は善行を積む慣しがあり、鳥を放ち、魚を放流する人が多い。
ヤンゴン
第１月 ダグー月（３月から４月頃）
ミャンマーの新年は１月１日ではなく、近年ほぼ４月１７日。
水をかけあっていた昨日までの喧噪が嘘のようにピタッと静まり、あちこちで高齢者を敬う姿が見られる。
ヤンゴン
第１月 ダグー月（３月から４月頃）
新年の夕暮れ時になると今年一年の安寧を祈る僧侶たちの読経が聞こえてくる。
僧侶の近くに置いていた壷を各人家に持ち帰り、壷の水は部屋中に撒かれ、植物は玄関先に次の年まで護符としてくくりつけられる。
ヤンゴン
第２月 カソン月（４月から５月頃）
カソン月満月の日には「ニャウンイエトゥンプェ」と呼ばれるお祭がおこなわれる。
菩提樹の下でお釈迦様が悟りを開いたことから、菩提樹に水をかけて祝う。
ヤンゴン
第３月 ナヨン月（５月から６月頃）
「ラカイン民族の日」はナヨン月満月の翌日。
ラカイン族の男性たちがレスリングに燃える。
ヤンゴン
第３月 ナヨン月（５月から６月頃）
翌ワーゾー月の満月を迎えると約３ヶ月間の雨安居に入り、僧侶は修行に励み、在家信者も持戒を心がける。
雨安居の間、仏教徒の結婚式は控えられることからナヨン月に駆け込み結婚をする人が大勢いる。
夫婦になってはじめての共同作業はケーキ入刀ではなく、僧侶に食事を捧げることだ。
ラカイン州グワ
第４月 ワーゾー月 （６月から７月頃）
雨安居を迎える僧侶に袈裟を献じるのが仏教徒家族の習わし。
家に僧侶を招いて食事を捧げる時、家族みなで食卓を持ち上げる。
ヤンゴン
第４月 ワーゾー月 （６月から７月頃）
本格的に雨が降り始める。
牛や水牛で耕した田に男性が苗を配り、女性たちが田植えをする。
ヤンゴン
第５月 ワーガウン月（７月から８月頃）
雨の恵みで咲いた色とりどりの花で仏塔を作り祈念する。
ヤンゴン
第５月 ワーガウン月（７月から８月頃）
７月１９日、アウン サン将軍が暗殺された「殉難者の日」をミャンマー人は忘れない。
アウン サン廟には多くの市民が集まり冥福を祈る。
ヤンゴン
第５月 ワーガウン月（７月から８月頃）
精霊信仰祭がミャンマー中央部で開催される。
巫女に精霊が憑依すると信者は商売などの相談をする。
現世利益を求め精霊信仰も根強く浸透している。
近年、トランスジェンダーの巫女が多い事でも知られる。
マンダレー地域タウンビョン
第６月 トータリン月（８月から９月頃）
土砂降りの雨が容赦なく降るため傘を放棄する人も多い。
けれど頭が濡れる事には注意し、ビニル袋を被るのがミャンマー流。
ヤンゴン
第７月 ダディンジュ月（９月から10月頃）
待ちに待った季節到来。
ダディンヂュ月の満月の夜には雨安居明けを告げる灯明祭がおこなわれる。
政権交代を願う市民の気持ちが現れた２０１５年の夜は印象的だった。
ヤンゴン
第７月 ダディンジュ月（９月から10月頃）
満月の翌日、仏像が並べられた「ダマヨン」と呼ばれる地区のお堂でのこと。
「これから、くじを引いて当たった人が仏像もらえるのよ」
そう言って歌い踊る人々。
ヤンゴン
第７月 ダディンジュ月（９月から10月頃）
仏像がもらえるくじを３年連続引き当てた家族。
仏壇のどこに仏像を安置させようかと思案中。
ヤンゴン
第７月 ダディンジュ月（９月から10月頃）
片足で漕ぐことで知られるインダー族。
彼らが多く暮らす地域のパウンドーウーパゴダのボートレースはもちろん片足で漕いで競われる。
シャン州インレー
第７月 ダディンジュ月（９月から10月頃）
政府が主催する伝統芸能コンクールはこの時期に開催される。
歌、舞踊、作詞作曲や演奏などさまざまな部門で競われる。
未来の踊子たちの眼差しは真剣そのもの。
ヤンゴン
第７月 ダディンジュ月（９月から10月頃）
幼い時から僧侶に寄付することを教える両親。
世界寄付指数１位も納得。
ヤンゴン
第８月 ダザウンモン月（10月から11月頃）
ダザウンモン月の満月の前夜、聖地シュエダゴンパゴダで袈裟織り大会がおこなわれる。
女性たちが一晩で袈裟を織り、その長さと美しさを競う。
夜が明ける頃、織り上げられた袈裟は仏像にまとわせるために運ばれる。
この日だけ２４時間シュエダゴンパゴダは解放される。
ヤンゴン
第８月 ダザウンモン月（10月から11月頃）
クリスマスツリーのように日用品や紙幣をくくり付け僧院に寄付する「カテインプェ」。
ヤンゴン
第８月 ダザウンモン月（10月から11月頃）
近所の人たちが寄付を募っておこなう「ネイバンゼー」とは、はずれなしのくじ引きのこと。
誰でも参加できることから、貧しい人たちはどこでいつネイバンゼーが開催されるかよく知っている。
施すことに慣れており進行はお見事。
扇風機を当てた女性は嬉しそうに持ち上げていた。
ヤンゴン
第８月 ダザウンモン月（10月から11月頃）
いろいろな形をした熱気球に花火を積み、夜空に飛ばす「ミーポンピャン」はテレビ中継もされる人気のお祭。
シャン州タウンジー
第８月 ダザウンモン月（10月から11月頃）
稲刈りの季節。子どもたちも手伝っていた。
ヤンゴン
第９月 ナドー月（11月から12月頃）
涼しく過ごしやすくなり、雨も降らないことから各地で仏塔祭がおこなわれ始める。
縁日には露点が並び、歌やダンス、お笑いに芝居ありのエンターテイメントショー「ザッ」が夜を徹して繰り広げられる。
お笑い芸人と伝統的な舞踊を披露する座長の踊り手が盛り上げていた。
ヤンゴン
第９月 ナドー月（11月から12月頃）
雨安居をのぞけば得度式はいつおこなってもかまわないが、収穫を終えて農閑期になるこの時期ともなると連日どこかで得度式がおこなわれる。
その得度式の前夜に欠かせないのが伝統的なサイン楽団の生演奏と道化たちによるお笑いだ。
サインワインの太鼓、笛、銅鑼等の楽器が奏でる音楽が流れると「楽しい事が始まる！」と刷り込まれているかのように人が集まってくる。
マンダレー地域ニャンウー
第９月 ナドー月（11月から12月頃）
得度式とは男性仏教徒が出家をする儀式のこと。
お釈迦様が王子だったことにならい出家前の衣装はきらびやか。
出家すると１２時以降の食事は戒律に反するので、あわててアイスを食べる少年。
ヤンゴン
第９月 ナドー月（11月から12月頃）
得度式では「シンラウンレー」といって近所を行進する。
その行進、都市部では車やサイカーと呼ばれる自転車、村では馬、裕福な人は象に乗る。
マンダレー
第９月 ナドー月（11月から12月頃）
シュエダゴンパゴダなどで僧侶の口答試験がおこなわれる。
これまで覚えた教典を暗誦するのだ。
翌ピャードー月にはこれまで13名しか合格していない最難関の三蔵の試験もある。
このような形態で２名が厳しく読経のチェックをする。
ヤンゴン
第10月 ピャードー月（12月から１月頃）
１月４日は独立記念日。
地区ごとに恒例の運動会が開催される。
ヤンゴン
第10月 ピャードー月（12月から１月頃）
少数民族のお祭がおこなわれ始める。
カチン族の新年祭「マノープェ」は１月５−１０日、カチン州で開催される。
マノーと呼ばれる柱を中心に２グループに別れ、蝶などの模様を作り出しながら踊っていく。
この「マノープェ」は学校校舎落成式（１月下旬）の際おこなわれていた。
カチン州プータオ
第11月 ダボドゥエー月（１月から２月頃）
サガイン地域に多く暮らす「ナガ族の新年祭」は１月１５日に開催。
サガイン地域ラヘ
第11月 ダボドゥエー月（１月から２月頃）
１月１５日「カヤー州の日」の式典ではさまざまな競技がおこなわれていた。
杵と臼を使っておこなわれる米の籾殻取り競争では首長族ともいわれるカヤン族の女性も参戦。
カヤー州ロイコー
第11月 ダボドゥエー月（１月から２月頃）
ミャンマーで最も寒い季節。
身体を温める生姜などの食材が含まれた「タマネ」と呼ばれる餅菓子作りが各地でおこなわれる。
ヤンゴン
第12月 ダバウン月（２月から３月頃）
２月１４日は「恋人たちの日」ペアルック姿が多く見られる。
ヤンゴン
第12月 ダバウン月（２月から３月頃）
中華街では中国の旧正月は祝うドラゴンダンスコンテストがおこなわれ観客を楽しませる。
ヤンゴン
第12月 ダバウン月（２月から３月頃）
地区をあげて僧侶を招き、夜に説法会を開くことが近年流行している。
説法会にともない無料で食事を振る舞うのがワンセットになっていて、少し歩くといろんな食にありつけてしまう。
ヤンゴン
第12月 ダバウン月（２月から３月頃）
この時期、砂で仏塔を作り厄払いをする「テーポンゼディープェ」が川辺や海など砂のある場所でおこなわれる。
モン族が多く暮らすモン州ではダバウン月ではなくダディンヂュ月におこなわれていた。
尼僧たちが楽しげに砂仏塔を１時間ほどかけて作り上げ、そして読経していた。
モン州セッセ
