ミャンマーの人の名前って、覚えるのが大変じゃないですか?
あれ?苦労しているのは私だけかな。
名字があれば楽なのかもしれませんが、ミャンマーの多くの人には姓がありません。
名前は結構長く、フルネームで呼ぼうとするとかなり記憶力を要します。
私だけの問題かも知れませんが……。
例えば、ウィン ゾー アウン Win Zaw Aung という男性の名前は3語で命名されています。
その3語が入れ替わっても名前となり得ます。
ウィン ゾー アウン Win Zaw Aung
ゾー ウィン アウン Zaw Win Aung
アウン ゾー ウィン Aung Zaw Win
このように代表的な名前を組み合わせて名付けることが多いのです。
よく似た名前の組み合わせなので混乱して、しどろもどろに。
自信満々で呼び間違えてしまったことも数知れず。
なんとか覚えても、久しぶりに会うとすぐに名前が出てこず、冷や汗タラリ。
短く「ウィン」さんと呼ぶことで許してもらったとしましょう。
けれど、ミャンマーの多くの人が生まれ曜日を表す頭文字をもちいて命名する慣わしがあるため、代表的な名前はどうしても被りがちです。
そのため「ウィン」さんが何人もいたりします。
「あなた」とはあまり呼びません
名前が思い出せないなら「あなた」で乗り切ればいいような気がしますよね。
けれど、あまりそう呼びかけないんです。
単語としてはもちろん存在します。
カミャー ခင်ဗျား 男性が使う
シン ရှင် 女性が使う
ミン မင်း 男女OK、親しい間柄で使うので言わない方が無難
ティン သင် 男女OK、文語体、かしこまっている感じ
いずれにしても「あなた」という言葉はあまり耳にしません。
名前で呼ぶか、もしくは、その人の見た目に応じた呼びかけをします。
そこで私も長い名前やよくある組み合わせの名前は覚えることを諦めたのでした。
名前が思い出せない時はこう切り抜けて!
これだけ覚えておけばコミュニケーションもアップ
◆ 年上で年配の人に対して
ウーレー、アンケー(おじさん)ဦးလေး、အန်ကယ်
英語 uncle よりアンケー
アドー、アンティ(おばさん)အဒေါ် 、အန်တီ
英語 aunt よりアンティ
◆ 年上に対して
アコー(お兄さん)အစ်ကို または အကို
アマ(お姉さん)အစ်မ または အမ
◆ 年下に対して 少し気をつけて!
ニレー(男の人からみた弟)ညီလေး
あなたが男性で、年下の男性に対して
マウンレー(女の人からみた弟)မောင်လေး
あなたが女性で、年下の男性に対して
ニマ、ニマレー(妹)ညီမ、ညီမလေး
年下の女性に対して
◆ 幼いこどもに対して
ター(息子)သား
タミー(娘)သမီး
自分のこどもでなくても、ぼっちゃん、おじょうちゃんという感じで
◆ 高齢者に対して
アポー(おじいさん)အဘိုး または အဖိုး
アポヮ(おばあさん)အဘွား または အဖွား
◆ 先生、役人、技術のある人などに対して
サヤ(男性の先生)ဆရာ
サヤマ(女性の先生)ဆရာမ
先生だけでなく会社の上司、博識の人、役人
技術のある運転手や写真家、占い師、大工、美容師など
尊敬の念を込めて呼びかけたい人に使えるので便利ワード!
けれど僧侶や尼僧には使えません
◆ 仏教の僧侶や尼僧
サヤドー(僧院の住職、僧正)ဆရာတော်
ウージィン(具足戒を受けた20歳以上の僧侶)ဦးစင်
コーイン(見習い僧、沙弥)ကိုရင်
サヤレー(尼僧)ဆရာလေး
僧侶はポンジー ဘုန်းကြီး 呼びかける時にはあまり使いません
尼僧はティラシン သီလရှင် 呼びかける時はサヤレー
いかがですか?
ミャンマーでは常にこれで乗り切っています。
名前を間違えるって、やっぱり失礼ですから。
もうこれで名前が思い出せなくても大丈夫ですよね。
またレストランや買い物の時など、呼びかける時に使ってみてください。
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