One Year in Myanmar
自然の変化に逆らうことなく1年を過ごすミャンマーの人たち。カレンダーは西暦だが、伝統時なビルマ暦である月の満ち欠けに沿った太陰太陽暦も根付いており、曜日や日付にとらわれない独自の生活時間も送られている。例えば雨安居の期間、学校は日曜日が休みではなく布薩日が休みになる。
ひと月に一度は祭りや儀礼がおこなわれるのだが、それらは満月の日に催されることが多く、8割以上が敬虔な仏教徒ということもあり、ほとんどが仏教行事に関連している。けれど堅苦しさとは無縁でとても楽しそう。
毎月なにかしらワクワクするような行事があって、ミャンマーの1年はあっという間に過ぎていく。
ミャンマーの季節
暑季 ダバウン月、ダグー月、カソン月、ナヨン月
雨季 ワーゾー月、ワーガウン月、トータリン月、ダディンヂュ月
乾季 ダザウンモン月、ナドー月、ピャードー月、ダボゥドゥエー月

第1月 ダグー月(3月から4月頃)
ダジャンで水をかけあいながら「雨が降らないかな」と言うのが枕詞。
この時期に咲くミャンマー人が愛してやまないパダウは雨の降った翌日にしか花を咲かせないから。
そして、たった1日で枯れてしまう。
パダウが咲くといたる所に飾られ、あたりは山吹色に染まる。
マンダレー地域チャウパダウン

第1月 ダグー月(3月から4月頃)
ダジャンの楽しみのひとつといえばその一年の出来事や政府に対する不満をラップ調で歌う「タンジャ」だろう。
1988年以降、政府によって禁止されていたが民主化以降再開された。
ヤンゴン

第1月 ダグー月(3月から4月頃)
ミャンマーの新年は1月1日ではなく、近年ほぼ4月17日。
水をかけあっていた昨日までの喧噪が嘘のようにピタッと静まり、あちこちで高齢者を敬う姿が見られる。
ヤンゴン

第1月 ダグー月(3月から4月頃)
新年の夕暮れ時になると今年一年の安寧を祈る僧侶たちの読経が聞こえてくる。
僧侶の近くに置いていた壷を各人家に持ち帰り、壷の水は部屋中に撒かれ、植物は玄関先に次の年まで護符としてくくりつけられる。
ヤンゴン

第3月 ナヨン月(5月から6月頃)
翌ワーゾー月の満月を迎えると約3ヶ月間の雨安居に入り、僧侶は修行に励み、在家信者も持戒を心がける。
雨安居の間、仏教徒の結婚式は控えられることからナヨン月に駆け込み結婚をする人が大勢いる。
夫婦になってはじめての共同作業はケーキ入刀ではなく、僧侶に食事を捧げることだ。
ラカイン州グワ

第5月 ワーガウン月(7月から8月頃)
精霊信仰祭がミャンマー中央部で開催される。
巫女に精霊が憑依すると信者は商売などの相談をする。
現世利益を求め精霊信仰も根強く浸透している。
近年、トランスジェンダーの巫女が多い事でも知られる。
マンダレー地域タウンビョン

第7月 ダディンジュ月(9月から10月頃)
待ちに待った季節到来。
ダディンヂュ月の満月の夜には雨安居明けを告げる灯明祭がおこなわれる。
政権交代を願う市民の気持ちが現れた2015年の夜は印象的だった。
ヤンゴン

第7月 ダディンジュ月(9月から10月頃)
満月の翌日、仏像が並べられた「ダマヨン」と呼ばれる地区のお堂でのこと。
「これから、くじを引いて当たった人が仏像もらえるのよ」
そう言って歌い踊る人々。
ヤンゴン

第7月 ダディンジュ月(9月から10月頃)
政府が主催する伝統芸能コンクールはこの時期に開催される。
歌、舞踊、作詞作曲や演奏などさまざまな部門で競われる。
未来の踊子たちの眼差しは真剣そのもの。
ヤンゴン

第8月 ダザウンモン月(10月から11月頃)
ダザウンモン月の満月の前夜、聖地シュエダゴンパゴダで袈裟織り大会がおこなわれる。
女性たちが一晩で袈裟を織り、その長さと美しさを競う。
夜が明ける頃、織り上げられた袈裟は仏像にまとわせるために運ばれる。
この日だけ24時間シュエダゴンパゴダは解放される。
ヤンゴン

第8月 ダザウンモン月(10月から11月頃)
近所の人たちが寄付を募っておこなう「ネイバンゼー」とは、はずれなしのくじ引きのこと。
誰でも参加できることから、貧しい人たちはどこでいつネイバンゼーが開催されるかよく知っている。
施すことに慣れており進行はお見事。
扇風機を当てた女性は嬉しそうに持ち上げていた。
ヤンゴン

第9月 ナドー月(11月から12月頃)
涼しく過ごしやすくなり、雨も降らないことから各地で仏塔祭がおこなわれ始める。
縁日には露点が並び、歌やダンス、お笑いに芝居ありのエンターテイメントショー「ザッ」が夜を徹して繰り広げられる。
お笑い芸人と伝統的な舞踊を披露する座長の踊り手が盛り上げていた。
ヤンゴン

第9月 ナドー月(11月から12月頃)
雨安居をのぞけば得度式はいつおこなってもかまわないが、収穫を終えて農閑期になるこの時期ともなると連日どこかで得度式がおこなわれる。
その得度式の前夜に欠かせないのが伝統的なサイン楽団の生演奏と道化たちによるお笑いだ。
サインワインの太鼓、笛、銅鑼等の楽器が奏でる音楽が流れると「楽しい事が始まる!」と刷り込まれているかのように人が集まってくる。
マンダレー地域ニャンウー

第9月 ナドー月(11月から12月頃)
得度式とは男性仏教徒が出家をする儀式のこと。
お釈迦様が王子だったことにならい出家前の衣装はきらびやか。
出家すると12時以降の食事は戒律に反するので、あわててアイスを食べる少年。
ヤンゴン

第9月 ナドー月(11月から12月頃)
シュエダゴンパゴダなどで僧侶の口答試験がおこなわれる。
これまで覚えた教典を暗誦するのだ。
翌ピャードー月にはこれまで13名しか合格していない最難関の三蔵の試験もある。
このような形態で2名が厳しく読経のチェックをする。
ヤンゴン

第10月 ピャードー月(12月から1月頃)
少数民族のお祭がおこなわれ始める。
カチン族の新年祭「マノープェ」は1月5−10日、カチン州で開催される。
マノーと呼ばれる柱を中心に2グループに別れ、蝶などの模様を作り出しながら踊っていく。
この「マノープェ」は学校校舎落成式(1月下旬)の際おこなわれていた。
カチン州プータオ

第11月 ダボドゥエー月(1月から2月頃)
1月15日「カヤー州の日」の式典ではさまざまな競技がおこなわれていた。
杵と臼を使っておこなわれる米の籾殻取り競争では首長族ともいわれるカヤン族の女性も参戦。
カヤー州ロイコー






















